モンテッソーリ教育を受けて育った子どもには、以下のような共通点があります。
①自立している
子どもは、「自分から進んで繰り返すこと(自発的活動)」によって自立します。モンテッソーリ教育を受けて育った子どもは、様々なことに自分から関わり、できるようになるまで何度も繰り返すことができる環境で育っているため、自立しています。
②集中力や持続力がある
「自分から進んで繰り返すこと(自発的活動)」をしている時の子どもは、その活動に夢中になっています(集中現象)。モンテッソーリ教育を受けて育った子どもは、集中現象を何度も経験しているため、集中力や持続力が育まれています。
③興味や好奇心が旺盛で、感性が育っている
モンテッソーリ教育を受けて育った子どもは、やりたいことを思う存分できる環境で育っているため、興味や好奇心が旺盛で、感性が豊かです。
④自己が確立されていて、周りに流されない
モンテッソーリ教育を受けて育った子どもは、「自分から物事に関わり、自分の力でできるようになる」経験を積み重ねているため、意志が発達していて、自分に自信があります。また、自分の意志を尊重される、つまり、「一個の人格を持った存在」として尊重されて育ってきたため、自己肯定感が育まれています。そのため、自己が確立されていて、周りに流されません。
⑤段取り力がある
モンテッソーリ教育を受けて育った子どもは、「いつもと同じ」生活、規則正しい生活を、物事が整然としてまとまっている環境の中で送ってきたため、自分の内面にしっかりとした秩序があります。また、いつも自分で活動の準備から片付けまでを行ってきたことによって、先まで見通して行動することができるようになっています。そのため、物事を効率よく進めることができます。
⑥自律心があり、自分で目標を決めて頑張る
モンテッソーリ教育を受けて育った子どもは、「線上歩行」や「静粛練習」などによって、「衝動を抑える」経験を重ねているため、自分を律する力が身についています。そのため、自分の内面を冷静に見つめ、今の自分に必要なことは何かということをしっかりと把握し、目標を決めて、それに向かって努力することができます。
⑦他者を尊重することができる
人は、自分自身が「尊重された」経験がないと、他者を尊重することはできません。モンテッソーリ教育を受けて育った子どもは、「一個の人格を持った存在」として尊重されてきたため、他者のことも尊重することができます。
つまり、モンテッソーリ教育を受けて育った子どもは、「自立していて有能で、思いやりと責任感があり、一生涯を通して学び続ける姿勢を持った人間」に育つのです。