モンテッソーリは、人間の発達を下記のように四段階に分けました。
幼年期(発達の第一段階) 0歳~6歳
…「ヒト」から「人間」へと大きく変わっていく時期
・前期(新たな能力の獲得期): 0歳~3歳
・後期(前期で獲得した能力の発達・洗練期): 3歳~6歳
児童期(発達の第二段階) 6歳~12歳
…個として自立度を高めた子どもが、集団として、より大きな課題に取り組む時期
思春期(発達の第三段階) 12歳~18歳
…「子ども」から「大人」へと大きく変わっていく時期
・前期(新たな能力の獲得期): 12歳~15歳
・後期(前期で獲得した能力の発達・洗練期): 15歳~18歳
青年期(発達の第四段階) 18歳~24歳
…自立した人間として、相互に支え合って平和な社会を構築していく時期
特に幼年期は敏感期が存在し、生きていくために必要な能力を獲得して「ヒト」から「人間」へと大きく変わる時期です。モンテッソーリは、幼年期を「生涯のうちで最も大切な時期」であると述べています。また、幼年期→児童期→思春期→青年期へと、新しい段階に順調に入っていけるかどうかは、その前の段階をうまく終了してきたかに全面的にかかっています。この意味でも、人生の出発点である幼年期(0歳~6歳)は、人生で最も重要な時期であると言えるのです。